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2014 ガーギッチ・ヒルズ ジンファンデル エステート・グロウン ナパ・ヴァレー
Grgich Hills Zinfandel Estate Grown Napa Valley
【このワインについて】
生産国 アメリカ
地方 カリフォルニア
アぺレーション ナパ・ヴァレー
ワイナリー ガーギッチ・ヒルズ・エステートGrgich Hills Estate
ヴィンテージ 2014
色 赤
ぶどうの品種 97% ジンファンデル、3% プティット・シラー
栓 ナチュラルコルク
容量 750ml
ボトルサイズ 750ml
アルコール度数 14.8%
【楽しみ方と保管方法】
(ティスティング・ノート)
リッチでフルボディのジンファンデルですが、エレガンスや繊細さも感じられ、ブラックベリーや完熟したチェリーのアロマがあります。ローストしたコーヒーやトーストしたてのアーモンドがほんのりと香り、余韻はとても長く高級感があります。
(ペアリング)
食事と合わせやすいワインで、ソーセージのピザや、グリルしたシシケバブ、ラック・オブ・ラム等と相性ぴったりです。
【生産情報】
(ヴィンテージノート)
2014 年は2012 年、2013 年に続きとても素晴らしいヴィンテージでした。発芽は早く、干魃は続きましたが生育期間中の温暖な気候の影響で、水分が蒸発するのを逃れました。7月は比較的冷涼で湿気もあり、糖度の上昇を抑えることが出来ました。結果、アルコール度数も若干低めで、完熟した素晴らしいブドウを例年よりも2 週間早くに収穫しました。
(ブドウ栽培)
ガーギッチ・ヒルズが所有する5 つの自社畑の中で最も暖かいカリストガに位置するのが、このジンファンデルの畑です。およそ14 ヘクタールの畑は北東向きで、朝日をたっぷり浴びますが、夕方の強い西日からは守られている特別な畑です。砂利質ロームの土壌はジンファンデルの品種が持つ個性を最大限に引き出します。ガーギッチ・ヒルズが所有する畑は全てオーガニックの認証を受けています。これは、有機物の調剤を使い、人工的な肥料や殺虫剤・カビ防止剤を使わずにバランスの取れた健康な樹を育てる農業です。
(醸造)
収穫日9 月16 日~ 10 月4 日
総酸度5.7 g /L
糖度24.8°Brix(平均) pH 3.74
発酵土着酵母 : スキンコンタクト軽め
瓶詰2016 年3 月
樽熟成フレンチオーク旧樽で16 ヶ月間
【ワイナリー】
(ワイナリー情報)
1976 年、かの有名なパリのティスティングの結果を受けて、ミイェンコ「マイク」・ガーギッチの名が世に知れ渡ります。フランスのトップクラスのワインとカリフォルニアワインのブラインドテイスティングが行われ、白ワインのトップに選ばれたのがカリフォルニア産の「1973年モンテレーナ・シャルドネ」でした。カリフォルニアワインが世界に認められるきっかけとなったこのワインを造ったその男こそが、マイク・ガーギッチでした。
その翌年、マイクはあの「ヒルズ・ブラザーズ・コーヒー」のオースティン・ヒルズとパートナーを組み、ナパ・ヴァレーにガーギッチ・ヒルズ・セラーを設立します。1977 年の独立記念日のことでした。もともとヒルズ氏は経営のスペシャリストであり、ナパ・ヴァレーのラザフォードの一等地にいくつもの畑を所有してた為、ワイナリーの資金源としてはもとより、ビジネス面でも細かく指揮を取ることが可能でした。その一方でマイクは根っからの醸造家で、最高品質のワインを造ることだけに専念したのです。息ぴったりの二人が生み出したリッチで複雑なシャルドネは、その後も世界各国の賞を受賞し、ワイン・ラヴァーの心を鷲掴みにする事となります。
ガーギッチ・ヒルズのワインは、安定した品質と長期熟成可能なワインとして知られているほか、アメリカのレーガン大統領やクリントン大統領、英国のエリザベス2 世女王等の晩餐会で愛飲されました。ただ、ワイナリーが本当に嬉しいと思えることは、どこにでもあるようなごく普通の家庭の食卓にガーギッチ・ヒルズのワインが並び、記念日やお食事をよりいっそう思い出深いものにする瞬間です。
ワイナリーは現在6 つのワインを生産しています。どれも個性を生かしつつ、一つ一つ丁寧に感性を込めて醸造されますが、特別な思いを込めて造られるのは、やはりシャルドネです。エレガントな香りと繊細な味わいが絶妙なバランスとなります。その他、このシャルドネの兄弟的存在のフュメ・ブラン、リッチでスパイシーなジンファンデル、深みとコクを感じるカベルネ・ソーヴィニョン、どこかセクシーな印象のメルロ、そしてマイクの愛娘にちなんで名付けられた気品ある甘美な味わいのデザートワイン「ヴィオレッタ」を生産しています。
青色のベレー帽がトレードマークのマイクは90 歳を過ぎた今でも健在です。2008 年には、カリフォルニアのワイン産業に貢献した人物をたたえる「Vintners Hall of Fame 」の殿堂入りを果たします。ガーギッチ・ヒルズは現在、マイクの愛娘Violet と甥のIvo Jeramaz が舵を取ります。決して過去の栄光に溺れる事がないよう、二人は毎年ワインの品質向上に力を入れています。ブドウを持続的に生産し続けることはガーギッチ・ヒルズで最も重要な事です。環境にやさしい農業を実践することが、健康的で豊かなブドウ畑を維持ための長期的でしかも現実的な唯一な方法だと信じています。そしてその結果、より品質の高いブドウを生産することが可能となります。ガーギッチ・ヒルズが所有する5 つの自社畑では有機栽培を実践し、化学肥料や殺虫剤、除草剤等は一切使用せずに、天然酵母だけを用いてワインを醸造します。マイクの口癖である「畑から皆さんのグラスに直送の自家製ワイン!」という一言を確実に実行し、お食事と合わせやすく、繊細で上品なワインを造ることを心がけています。2003 年以降、ガーギッチ・ヒルズのすべてのワインのラベルに「エステート・グロウン」と記載しています。これは自社畑のブドウ100%からワインを造ったことを証明しています。2006 年にはワイナリーが完全に太陽光発電に移行しました。これらを記念して2007 年にワイナリー名をガーギッチ・ヒルズ・エステートに改名しました。